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タワーマンションの定義

2020/02/29  最終更新:2020/11/21


「憧れのタワマン…いつか住んでみたい!」
現代人のステータスの象徴でもあり、都市のシンボルでもあるタワーマンションですが、これらは何をもってタワーマンションと呼ばれているかご存じですか?

「○○階建て以上?」
「高さ○○メートル以上?」
「共用スペースが充実しているところ?」

今回はタワーマンションの定義についてお話します。


一般的に、タワーマンションとは文字通り、タワー状に建設された高層マンションを指します。一般的にというのは、タワーマンションという呼び名は俗称であり明確な定義は存在していないからです。
なので結論としては「定義がない」が正解です。

しかしながら、各法律や条例によって一定の高さ以上の建築物に適用されるルールが存在し、それらに該当するマンションがタワーマンションという解釈になることが通例となっています。

どのような定義が存在するのかいくつか紹介していきます。

高さ58m(地上18階建て程度)以上説

構造耐力を定めた「建築基準法」という法律の第20条には"高さが58mを超える建築物"に適用される耐震性やエレベーターの安全性等のルールが定められており、これに該当する建物をタワーマンションとして扱うケースが多いです。
高さが58mというのは階数にして18階程度に相当する事から、居住を目的として建設された18階建て以上の建築物がタワーマンションということになります。


高さ98m(地上30階建て程度)以上説

周辺環境への影響を定めた「環境アセスメント条例」が適用される"高さが98mを超える建築物"を指す場合もありやはり定義はまちまちです。ちなみに高さ98mというのはおおよそ30階程度に相当します。

高さ100m以上説

また高さ100m以上の建物には消防法によって緊急用のヘリポートの設置が義務付けられています。
超高層マンションなどでは屋上にヘリポートが設置されているのを見かけます。ここまでくれば、誰が見てもタワーマンションで間違いないですね。

その他

多くのタワーマンションは、一般的なマンションとは異なり、老朽化した地域の再開発等の都市計画の一環として着工されることが多く、建物のみならず周辺の道路や商店を巻き込んだ行政主体のプロジェクトに含まれます。
建物が主体ではなく、地域が主体となり、そこに必要な建物を設置するイメージです。今まで民家が建っていた場所に新しい道が通り、道路があった場所に複合施設が建設される。そんな新しく生まれ変わった街を活性化されるため、またランドマークとして建設されるのがタワーマンションです。まさに空間デザインといった感じでロマンを感じますね。


タワーマンションというと家賃○十万の超高級な部屋を想像してしまいますが、実は単身用の1Kサイズのルームプランも用意されており、こちらは一般的なマンションの家賃+αの料金で居住することができます。
もちろん部屋のサイズや設備は価格相応にはなってしまいますが、マンションに備え付けられたジムや温泉等の共用施設や、コンシェルジュや朝食などのサービスを受けられる事を考えると選択肢のひとつとしてはありなのではないでしょうか。

上記の通り、高さが58メートル以上の建物は構造耐力に関する基準が法律で定められているため、普通のマンションよりも倒壊や火災のリスクが格段に低いです。
セキュリティの高さも抜群なので安心して住むことができるのも魅力のひとつです。

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