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床暖房ってなに?

2020/03/18      最終更新: 2020/11/15



床暖房とは、その名の通り床の下に搭載された暖房器具です。電気カーペットの床版のようなイメージを持って頂ければよいでしょうか。
床だけ温めても室温が低いと寒いのではないか?と思われがちですが、ふく射効果によって床から放射された熱は壁や天井を反射して部屋中に広がります。
また、暖かい空気は高いところへ集まる法則があるため、エアコンの様に高所に熱源を置くよりも床のような低い位置に熱源を設置した方が部屋全体を暖める効率があがります。
加えて、足元に直接熱が触れる為、感覚的にも暖かさを感じやすいのも特徴です。

床暖房のデメリット

デメリットとしては、これは暖房器具全般に言えることですが、光熱費が嵩みます。一般的にはエアコンよりも月々のコストは高くなってしまうと言われています。
その他、ストーブやエアコンと比較して、床暖房は部屋全体を暖めるまで時間を要します。その為、常に稼働させたままでいることも増えてしまい、結果さらに月々の費用が嵩んでしまう傾向があります。

床暖房のタイプ

床暖房には大きく分けで2つのタイプがあります。
「電気式」と「温水式」です。

電気式

電気式は、床下に電気で熱を発する電熱線ヒーターを敷き詰めることで暖房効果を発揮します。後述する温水式と比較して、単純構造であるためメンテナンスの手間がかからず導入もしやすいのが特徴です。
一方で、大量の電気を消費してしまい月々の費用は後述する温水式よりも高くなってしまいます。

温水式

温水式は、床下に配管を設置し、ボイラーによって暖めらた温水を流すことで暖房効果を得る方式です。電気式よりも早く部屋を暖めることができる一方で、床自体の温度は電気式よりも低めの40℃弱に設定されています。(電気式は45℃前後)
後から設置する場合は、構造が複雑な温水式の方が手間と費用がかかってしまい、10年前後でボイラーの交換が必要となるためメンテナンス性がよくないのですが、マンションに備え付けられている場合はその辺りのコストは管理会社が負担してくれるので月々の光熱費が安いボイラー式の方がお得に利用できると思います。

床暖房ある物件一覧


大半の高級マンションには床暖房は設置されています。ただ、マンションの設備ではなく部屋毎の設備となるため、単身向けの部屋では設置されていないケースもあり事前に確認が必要です。
賃貸マンションの場合は後から設置するのが難しいため、床暖房のあるお部屋に入居したい場合は念入りに確認しておきましょう。仲介業者の方も、全部の部屋の設備をこと細かくを把握している訳ではないので注意してください。